楽しい気分になれる物事を紹介するブログ

心理学専攻の学生。個人的に楽しい気分になれる物事を紹介しています。

ドラマ歌姫

笑いあり 涙あり 感動あり 全てが詰まったドラマ、歌姫!
歌姫は、私が好きなドラマトップ3に入ります。

このドラマの主人公 四万十太郎は、喧嘩っ早くて義理人情に厚い、男の中の男。
男が惚れる男っていますよね、太郎はそんな男性です。
彼の周りにはいつも人が集まります。
頑固で自分の意見を貫き通すタイプである太郎、
一見すると嫌われてしまうそうな性格ですが、彼は逆に好かれている。
なぜだと思いますか?
その理由のひとつは、太郎が人を認めることができる人間だからです。
人を認めるという行為は、簡単なようにみえて意外に難しい。
特に、自分のことをよく思っていない相手を認めることは難しいものです。

皆さんは、おまえなんか嫌いだと言われた相手の良いところを探すことができますか?
それ以前に、探そうと思いますか?

四万十太郎はそれができる男です。
彼は、自分のことを嫌いで殺そうとした男にさえも、その姿勢を崩しませんでした。

2話のシーンの台詞に、この太郎の魅力を垣間見ることができます。
ここからはネタバレになってしまうので、
これから観ようと思っている方は読まない方がいいと思います。

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ヤクザの手下である芥川。
彼は歌手志望で、ヤクザの力を借りて歌手になろうとしていた男です。
芥川は、彼の親分である松から太郎を殺すように命令され、ナイフを持って太郎に襲いかかります。
その芥川の攻撃をかわした太郎に、
本当は気の弱い、殺す度胸などなかった芥川は「やっぱり無理だ」とナイフを投げ捨てます。
芥川は、太郎に許しを請いました。
そんな芥川に向けて太郎が言った言葉です。

太:「おぬし、戦争でおとんもおかんもなくしたがか?」
茶:「いや」
太:
「ほんなら親不孝な真似すんなや!
しょうもないやつらに魂売ってプロデビューしても、おぬしのおかんもおとんも喜ばんぞ!
わしはにゃあ、おとんの顔もおかんの顔も分からんがじゃ。
生きちゅうだけで、顔見れるだけで幸せやろ。
そんなおかんを泣かせる真似すんなや!
おぬしにほんまもんの実力があったら、いつか必ずデビューできるやろ!
ここで一回死んだと思って、しっかりやり直すがぞ。
おぬしの歌にはにゃあ、(一変して笑顔になる)正直、わしもぶち抜かれたんじゃ」

 


この後、芥川は心を入れ替え、歌手になる為に必死に努力を続けます。
太郎のことを敬い、後に太郎に下積み生活の近況を綴った手紙を送っていました。
太郎がその手紙を嬉しそうに読みながらお酒を飲んでいるシーンは、印象深いものでした。
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厳しく説教をするだけではなく、素直に相手の良い面を褒める。たとえそれが斬りかかってきた相手でも。
こんなことができるからこそ、
四万十太郎は誰からも愛され頼られる、魅力的なキャラクターなのだと思います。


まだ観ていない方、是非チェックしてみてください!
歌姫 DVD-BOX

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